こんなスバル車はお金がかかる



基本的に中古車を選ぶ際に注意する点・チェックする点は同じなのですが、

ご存知のようにスバル車は「水平対向エンジン」という特殊なエンジンを採用しています。


よって、スバル車独特のトラブルポイントもあります。


スバル車を多く扱っているからこそ、何よりも好きだからこそ、

私自身が気にしているポイントが多くあります。それらを写真とともにご紹介いたします。


この中にはスバル車以外の車にも共通する点も多くあります。

中古車選びにご活用いただければとってもうれしいです。


もちろん私がいつも車を仕入れる際にチェックしているポイントばかりです。


同じように、皆様もスバル車をご購入される際にこれらの点を十分チェックすることで

余分な修理代金をかけずにスバル車をお楽しみいただけると思います。


しかしながら車は機械製品なので完璧はありえません。中古車は特にそうです。

なので、これからご紹介する点さえ大丈夫ならトラブルはない、なんてことはありませんので

そのあたりを十分ご理解ください。どんな車でも定期的なメンテナンスが必要です。


スバル車にご興味を持っていただいたのですから、トラブルばかりではいやですものね。

ぜひ、以下の点をチェックされて、また他の情報を組み合わされて

よいスバル車にお一人でも多く乗って、お楽しみいただきたいと思ってます。



そのお手伝いを私が出来れば、よりうれしいのですけどね(笑)!



ラジエターウォータータンクからの水漏れ

比較的旧い年式のスバル車によくある水漏れです。初代レガシィや平成8年頃まで(C型)のインプレッサが主です。
上の写真がその頃のもので、次第に下の写真のものに変わってきました。
上の写真のウォータータンクの銀色のカシメ部分から冷却水がにじんできます。下の写真のものはそれほどトラブルはありません。

ブレーキローターの磨耗
ブレーキローターとは金属の円盤状のもので、これをブレーキパッドではさんで車を止めます。
スバル車は欧州車と同じようにこのローターがよく磨耗します。
磨耗状態は指でローターをなぞってみてひっかかるようなら交換時期です。磨耗状態がひどくなければ研磨をすることもできます。ローターの縁の部分がよくひっかかります。
ちなみにローター表面がレコードのようにスジが出来てきていても交換時期です。

クラッチマスターシリンダーからのオイルにじみ
MT車には当然クラッチがありますが、そのクラッチを油圧で切ったりつないだりしています(ワイヤー式のものもあります)。
クラッチペダルからの踏力を伝えるのがクラッチマスターシリンダーの役目。
そのクラッチマスターシリンダー下部にオイルにじみがあります。この場合はクラッチマスターシリンダーのOHが必要になってきます。

タービンからのオイルにじみ?
タービンからのブローバイガスの噴出しはご説明いたしましたが、この写真のタービンはハウジングのつなぎ目のところがしっとりしています。
これはオイルなのかどうなのかなかなか判別がしづらいですが、こういう車には手を出すべきではありません。
タービンは中古でもかなりの金額がしますのでね。

サスペンションアッパーマウントの亀裂
サスペンションのアッパーマウント(フロントはエンジンルーム内です)がヘタリ・経年変化などで亀裂が入ってきます。
どうしてもゴムで出来ているので仕方ありませんが、このまま亀裂が進行するとサスペンションがうまく機能しなくなりますので、交換したほうが無難ですね。
ちなみにSTIなどから出ている「強化品」に交換されるとシャッキリ感がでるでしょう。

オートエアコンの温度調節ツマミ不良
BE/BH型レガシィですが、特にアプライドモデルA型B型に多く見られるトラブルです。
オートエアコンの温度調節のツマミをまわしても温度がかわりません。
しかし、コツをつかめばなんとか温度を変えることは出来ますが、いずれにせよイライラして精神安定上よくありませんね。

タービン付近のブローバイガス

エンジンの調子が悪くなってくるとどうしてもブローバイガスの量が増えてくるのですが、タービン周りにブローバイガスがベットリと付着してくることもあります。
ただ、タービン自体がオイル漏れをすることもありますので、慎重に判断してください。

フロントデフ周りのオイル漏れ
リアデフと同じようにフロントデフ付近からもオイル漏れを起こします。
多いのはドライブシャフト差込場所にあるシールからのオイル漏れです。
この写真ではドライブシャフトインナーからグリスが漏れています(青丸)。ブーツが破れているのではなく、ブーツを止めているところから熱でトロトロになったグリスが流れてきたのです。ホースバンドの締め付けあるいはブーツのヘタリのために交換が必要です。

ブローバイガスの噴出し

左右のロッカーカバーにあるブローバイガス(未燃焼ガス)の排出場所。ここのパッキンがだめになってくるとその周りがブローバイガスでベットリ。
また、スロットル下付近のホースにもブローバイガスがベットリ(2枚目)ということもあります。
ブローバイガスはどうしても出るものですが、多すぎるのもダメ。エンジンのヘタリ具合を簡易的に判断するにはブローバイガスの量を見ることです。

マフラー遮熱板へのオイル漏れ
前にご説明した「ロッカーカバー」からのオイル漏れ。水平対向エンジンにとって持病と言うべきものです。
ここからにじみ出たオイルがその下にあるマフラーの遮熱板におち、オイルの焼けるにおいがしてきます。
ひどくなるとオイルが焼けて煙が出たり、火災になってしまうかもしれません。
左右のロッカーカバーを覗いてここの遮熱板にオイルが溜まっていたら即修理が必要です。
ロッカーカバーパッキンは「消耗品」です。

マフラー遮熱板のサビ・クサリ
車前方から見て向かって左側(運転席側)の遮熱板にサビ・クサリがよく見られます。
見た目的にも悪いですが、文字通り遮熱がされず、最悪枯草などに接触していると火災をおこしてしまうかも。

センターコンソールのカップホルダー
BE/BHレガシィのセンターコンソールにあるカップホルダーのふたが壊れているものが結構あります。
まあ、これはトラブル、というほどではありませんが、気持ちのいいものではないですよね。
同じくBE/BHレガシィですが、オートエアコンの温度調節のつまみがうまく操作できないものもたまにあります。

ヘッドライトのクスミ


ヘッドライトのレンズが樹脂で出来ている車に多いのですが、経年変化で徐々にくすんできたりします。
市販のクスミ除去剤である程度はきれいになるようですが、それでも新品並みには難しいでしょう。
ヘッドライト本体は結構高いので、あまりくすみのないものを選んだほうが古ぼけて見えずいいと思います。もちろんクスミが強いとヘッドランプが暗く感じるかもしれませんね。
写真は同じBE/BHレガシィですが、こんなに違います。

タイヤの片べり
よくローダウンしてある車に見受けられるのですが、車高を落とすとかならずアライメント(簡単に言えばタイヤのついている角度)が狂います。
そのままにして走行していると、このようにタイヤが片べりすることがあります。
こうなってしまうと、せっかく新品タイヤを入れてもしばらくすれば同じようになってしまうので、もったいないですよね。
よって、アライメントをきちっと取り直す必要があります。
これは、ローダウン車に限ったことではなく、普通の車でも起こりますのでタイヤにも日ごろから注意しておく必要があります。タイヤの空気圧もしかりです。

ゴムブッシュのヘタリ
自動車にはゴムがありとあらゆる場所に使われていますが、当然劣化してきて切れたり、ちぎれたり、やせてきたり・・・、となります。
この写真の場合はブッシュ内にオイルが充填されており、ブッシュのツブレによってオイルがにじみ出てきています。
ブッシュが劣化すると、金属どうしがあたって音が出たり、乗り心地が悪くなったり、振動がでてきたり・・・、などの弊害が出てきます。
しかし、毎日車に乗っていると気づきにくく、そのままという場合がほとんどですね。
これをリフレッシュすれば、新車当時の乗り心地に戻るかもしれません。まさに縁の下の力持ち、てきな部品でしょう。
でも、部品の値段はそんなでもないのですが、工賃が非常に高くなってしまうので、なかなか手が出しにくいところです。

ステアリングラックからのオイル漏れ
これはそんなに多くはないのですが、たまに見かけます。ステアリングラック内のシールから漏れている場合が多いですね。
写真のようにここまで漏れる(ラックブーツにオイルがベットリです)とパワステオイルの減りが目に見えてくるので、やはり定期的な点検が必要になってきますよね。

ドライブシャフトブーツの破れ
これはメジャーなトラブルですね。特にFF(前にエンジンが載っていて、前輪を駆動する車)車に多いトラブルです。ハンドルを切っていれば劣化してくるのは当たり前のことですものね。
このブーツの中にはグリスが充填されているのですが、このブーツが破れるとグリスが飛び出てきて、異物が進入し、最後には中のベアリングが壊れてしまいます。
よく交差点などで「カタカタカタ・・・」と音を出しながら曲がっていく車を見られたことがあると思います。あれはこのブーツが破れてベアリングが壊れている車です。そのままにしておくと最悪焼き付き、なんてことになるかもしれません。
まだ音が出ていなければ、洗浄して(ブーツが破れていれば必ず異物が入っていますから)ブーツを交換すれば大丈夫ですが、音が出てしまうとアウターボード(ベアリングが入っているケースです)ごとの交換になってしまい、修理代も高くなります。
これを発見するには音が出てしまっているのはもちろん、破れてグリスが出てこればホイールの内側や足回りにグリスが付着していると思います。これを発見したらすぐに修理ですよ。
たまに、ブーツ自体がやせたり、ブーツを止めているバンドがゆるんだりでグリスが出てきている場合もあります。
完璧を望むなら、定期的にブーツをばらしてグリスの入れ替えをすればOKです。グリスも熱等で劣化し、トロトロになってますから。
ちなみに青丸のブッシュの破れ・ヘタリにも要注意です。

オーバーヒート?水漏れ?


これは水平対向エンジンだから、というわけではないのですが、ご覧のようなエンジン冷却水が吹き出た跡がある車は要注意です。
オーバーヒートをしたのかもしれませんし、他の理由かもしれません。
また、写真2枚目のようにエンジン冷却水が漏れて、水分だけが蒸発すると冷却水の成分が残ってきます。
こういう場合も水が漏れた跡(この場合はホースのつなぎ目からが多い)と考えられますので、避けたほうが無難です。

フロントデフ・ミッション周り


スバルのAWD(4WD)は縦置きなので、エンジン→フロントデフ→ミッションの順に配列されています。その接続面や本体からもオイル漏れが発生します。
写真の1枚目ならミッション本体に原因がありそうですが、2枚目の写真の場合はオイル漏れ箇所の判断が難しくなります。
一度きっちり洗浄して、後日再チェックしてみないとなんともいえません。しかも、走行中は風圧等によってオイルも後へ流れてしまう場合も考えられます。
なので、よっぽどの場合以外は手を出さないほうが無難でしょう。

リアデフ周り


リアデフ周りは下から覗けば比較的よく見える場所です。
写真のように、黒ずんでいたり、汚れがひどい場合はオイル漏れを疑ったほうがいいと思います。
そして、2枚目の写真の場合はリアデフ前側からのオイル漏れです。これは比較的少ないとは思いますが、ぜひ後からだけでなく、前からもチェックしてみてください。
また、デフケースにあるドレンボルト(デフオイル注入・排出口)の締めすぎでクラック(ヒビ)が入っている場合もたまにありますので、それもチェックです。

ローカーカバーからのオイル漏れ


これがスバル車で一番多いオイル漏れではないでしょうか。水平対向エンジンの型式上、避けては通れないトラブルです。
これは、重力の関係でエンジンオイルがエンジン下部に溜まってくるのですが、水平対向エンジンはシリンダーが横を向いているので、どうしてもここからオイルがにじんできます。
このオイル漏れがひどくなりますと、この下を通っているマフラーにオイルが落ち、それが焼けていやなにおいが出てきます。更にひどくなると最悪の場合車両火災、なんてことになってしまうかもしれません。
発見するためには常日頃からエンジンをチェックするに限ります。また、オイル交換をまめにしていれば、パッキンの劣化を遅くすることは出来るでしょう。
最近のスバル車は上から見ても見えにくくなってますので、その場合は下から覗くのもいいと思います。とはいっても、アンダーカバーがついている場合が多いので、それを外してチェックできればバッチリです。
写真のように、アンダーカバーにオイルの跡がある、なんて場合は結構重症かもしれませんが、この辺はきちんとオイル漏れの箇所を特定する必要があります。
いずれにしても、ロッカーカバーパッキン交換はそんなに工賃もかからないので、消耗品と割り切って早めに交換されるのがいいと思います。

インタークーラー付近のブローバイガス


スバル車はターボ車が人気ですが、インタークーラー下やスロットルとの接続部を確認してください。ご覧のようにオイルが付着しています。これよりもオイルでベットリ、なんて車も結構あります。
これはブローバオガスといって、エンジンから吹き出たオイルがインタークーラー周辺から出てくるのです。
このブローバイガスが多いエンジンはあまり程度のいいエンジンとはいえません。できればこういう車は避けたほうがいいと思います。
特に2代目(BD/BG)・3代目(BE/BH)に多く見られます。

パワーステアリングのポンプ・タンク周辺


どの車でもあるのですが、スバル車では多いオイル漏れです。
パワステポンプ本体やパワステポンププーリー(写真でいう丸いものです)奥にオイルがにじんでいたら要注意!
また、パワステタンク(パワステオイルがたまってます)に接続しているホースなどからもオイルにじみがでてきます。
どちらにしてもパッキン交換やホースバンド交換などが必要になってきます。
しかし間違えやすいのが、サーキット走行等でパワステを酷使したときなど、タンク上部から噴出している場合もあります。



戻る